7講 レジンキャストの流動を促す振動発生装置

4講の動画で登場した謎の装置です。

シリコーン型を使ったレジンキャストの成型において、失敗してしまう大きな原因の1つは、レジンキャストがシリコーン型にきちんと定着しない事。

型が複雑になればなるほど、レジンキャストとシリーコーン型の間、特に端部に空気が入ってしまい、そのまま固形化してしまうと、その部分は欠損して不完全なパーツになります。

< 6講 ディスペ君 注入後の残骸レジンキャスト、処理の方法 はコチラから >

湯口の径を小さくすればするほど、完成度の高いパーツが出来ますが、その径が小さくなればなるほど、空気の逃げ道が狭められていく、、、二律背反の、この関係。。。

重力注型法やトップゲート方式では、空気の逃げ道が確保し辛らく、よっぽど形が単純でない限り、(割と)精度の高いパーツの量産を安定的に行うのは難しいです。

悪あがきの様に、湯口を押えて振ったり飛んだり、まわったり、コンコンしたり、色々な努力は出来ますが、出来上がりの完成度は運次第的な所が有ります。

アンダーゲート方式や真空注型法、遠心法、そして「神の谷のバキューム方式」も、

出来るだけ湯口の径を小さく、しかも完成度の高いパーツを作りたい!

と言う思いから、「湯口を細くしたまま、如何にして空気を型から追い出すか!」を追求した方法です。

しかしながら、、、

つまみん棒の成型について言えば、私の「神の谷のバキューム方式」でも、実は1箇所、空気の残りやすい場所が有ります。

「神の谷のバキューム方式」。バキュームをピストンする事で、空気は液体と一緒に端部から掻き出され、液体より軽い空気は上の湯口に誘(いざな)われていく、という方式で、粗方の空気は型の中から追い出せます。

ただ、ピストンをやめれば、動きも無くなってしまいます。

かといって、色々な作業を120秒・180秒で完成させなければならない成型作業においては「ずっと手でピストンし続けるのは無理!」な話で、この無理な話を、「可能にする!!」のがこの振動発生装置です。

ブルブル振動することにより、重い液体は下、軽い空気は上へと移動して頂く

と踏んで作ったこの装置、、、実は、

驚くべき効果!

という程の事でもなかったのですが、、、

無いよりは全然マシというレベル感で、重宝しております。

(改善の余地はあるかもしれませんが、、、)

では、謎のベールを脱ぎすてて、この装置の、全容をお見せしましょう!


振動発生装置の裏側

ひっくり返して見れば、即、ほぼ全容が明らかになっちゃう代物です(^^; 。。。

真ん中のオレンジ色の物は、100円ショップで300円で売っているミニルーター。

モーターを回して発生する微細な振動を板に伝えて、液状のキャストが型の中で動き易くしてあげます。

動かし続ける事で、レジンキャストが固まり辛くなるんじゃないの?とか、キャストの強度が落ちるんじゃないの?という心配は、今の所実感として特にありません。(厳密には判りませんが、、、)

足は100円ショップの木のキューブ、足の先も、100円ショップの防振材で、板は家に余っていた物を使ってます。


この装置の秘密について

先で、「ほぼ全容」と書きましたが、恐らくパッと見では判り辛い点を一つ。

ミニルーターの先端には、これも100円ショップで買った球体のビットを装置してますが、これ、少し曲がっているの、判りますでしょうか?

最初は先端に何もつけず、ミニルーターだけで回しても良いのかなと思ったのですが、それだと回転が滑らかすぎて、あまり振動が得られません。

そこで、わざと少し折曲げて重心をづらしたビットを装着、回転させて、振動を増幅させています。

携帯電話のバイブ機能もこんな感じの仕組みのはずです。

曲げによって振動幅を調節する事もできます。

この100円ショップのミニルーター、パワーが弱過ぎてドリルやルーターとしては今一つです。が、思わぬ活用場所を見出せて、私もかなりご満悦です。(それを差し引いても300円は安いと思いますが)

使えないと思っていたものを起用して大活用させる。。。

これも、「セルフ メイド ワーク ショップ」-自作工房ー の醍醐味だと思っております。

次回はロートとバキュームについて、書こうと思います。

100円ショップへの愛が強すぎる、神の谷の割り下でした。

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